ユルイながらも爆発力がハンパじゃない【みうらじゅん「『ない仕事』の作り方」】

みうらじゅんって、いったい何者なの?
「謎のおもしろげな人」
ふんわりと、そうとらえておりました。

「マイブーム」とか「ゆるキャラ」
なる言葉を作った人ということはしていますが、
結局なにをやっている人かはよくわからない。

その、みうらじゅんさんの著書
『ない仕事』の作り方
を読んでみました。

意外に、ちゃんとしてる人だと思いました。
たぶん、根っこはまじめな人なのかもしれません。

ただ「謎のおもしろフィルター」を持っていて、
そのフィルターを通して表現したところ、
なんだかおもしろげなものが出来あがってしまう。

その「フィルター」が本を読んで垣間見えました。
さらに知りたい方は、続きをごらんください。

ここがスゴイ!と思ったところ4カ所

1.「つまらない」ものはないらしい

私は、実は根が真面目で、人一倍心配性なのです。そんなとき、私が必ず唱える呪文があります。
「そこがいいんじゃない!」
人はよくわからないものに対して、すぐに「つまらない」と反応しがちです。しかしそれでは「普通」じゃないですか。「ない仕事」を世に送り出すには、「普通」では成立しません。「つまらないかもな」と思ったら「つま……」くらいのタイミングで、「そこがいいんじゃない!」と全肯定し、「普通」な自分を否定していく。そうすることで、より面白く感じられ、自信が湧いてくるのです。

イベントを仕掛ける

これ、「セルフトーク」を変えるってことですよね。

セルフトーク・マネジメントのすすめ
なる本を読んだことがあります。

みうらさんの例で説明すると、
人は、なにか物事に対して「つまらない」という「感情」が起きると、
「ほっておく」と「反応」します。

でも感情でただ反応するんじゃなくて、
「そこがいいんじゃない!」
と自分の「理性」でとらえなおすことによって、
「面白がる」「対応」ができる。

自然に出てきた心の声を自分で変化させる。
変化させたことによって、前向きに受け止めることができる。

要は、
「そこがいいんじゃない!」と言ってしまったことによって、
「どこがいいんだっけ?」と考え始めてしまうということです。

そして、ここでのみうらさんの偉業は、
「そこがいいんじゃない!」
と明快なことばを打ち出していることです。

この「そこがいいんじゃない!」は、
分かりやすい簡単なことばなので、
自分が「つまらない」ものごとに遭遇したときに
すぐに再現できますね。

そして「そこがいいんじゃない!」と心の中で言いなおしたとき、
みうらさんのあの姿も思い浮かべることができるので、
なお効果的です。

2.実家のバス停のことを言ってますか

この地獄のような時刻表を「地獄表」 と呼んだら、見方が変わるのではないか?  これは「ゆるキャラ」と同じ発想です。 マイナスのものを、名前をつけて面白がってみると、自分の気持ちすら変わってプラスになる。

逆境を面白がる~地獄表

これは、1日に数本しかバスが来ないバス停の時刻表のお話です。

そして、うちの実家のバス停のことです。
ど田舎ではないのですが、こうなってしまっています。
近くに別の人気路線のバス停ができたしまったせいです。

「地獄表」ということばを創りだしたことによって、
「全然バス来ない、ど田舎のバス停」
という、うすら悲しい地位から、
「おお、ここにあったか!」
と出あったことにプレミアム感すら感じさせてしまう地位に
成りあがったのです。

発想の転換、バンザイ!

わたしは「アベノマスク」が頭をよぎりました…。
ただしこれは、怒り→笑いの転換かもしれません。

3.あなただけでいいの

仕事は読者や大衆のためにやると思う人もいるかもしれませんが、前述した通りそれでは逆に、仕事の本質がぼやけます。考えるのは母親と、目の前の編集者だけでいいのです。

接待の重要性~VOW!

万人に喜んでもらうのはムリ。
目の前にいる人と母親だけのことを考えて仕事する。

みうらさんはまったく万人ウケを目指していなさそうです。
あの気持ちいいほどの「斜め上」の感じは
この考え方からくるのでしょう。

目の前にいるお客さんに満足してもらえばいいのであって、
上司からの評価を気にしてはいけません。

わたしは自営業なので上司はいませんが。

4.覚えておくべきフレーズ第2弾

当の私は、いつまで経っても不安です。不安というのは若い頃の特権と思われがちですが、どっこい今でも不安です。思い返せば、不安でなかった日など1日もありません。あまりにも不安なときは、「不安タスティック!」 と明るく叫んで、不安を感じないように自分洗脳をするほど、私は常に不安なのです。

安定していないふりをする~ロングヘアーという生き方

「不安タスティック!」

なんでしょう、この字面。
爆発力がハンパないです。

勇気を出して声に出してみると、
一瞬、不安のタネになっているものと距離を置けます。

実験してみたところ、
心の中でつぶやくだけではダメで、
声に出すことが大事です。

人がいなければ、できるだけ大声のほうがいいでしょう。

「そこがいいんじゃない!」に続いて、
この「不安タスティック!」を手帳のいちばん初めのページに
メモしときました、赤のインクで。

ところで、
みうらさんは「不安」とはまったく無縁な人だと思っておりました。
そんなことはないんですね、みんな不安ながら生きているのだな。

わたしは毎日不安とともに生きている人間です。

少しでも不安を感じたときは、間髪入れず言うことにします。
「不安タスティック!」と。

【まとめ】心の平和がいちばん大事

日々、心の中で毒づいたり、
文句ばっかり言って暮らしておりますが、
ものごとはとらえよう。

イヤなことばかり考えたり、言ったりするのは、
心の健康によろしくないでしょう。

少しでもいい方向に、
少しでもおもしろい方向にとらえるほうが、
人生トータルで考えるとトクな気がします。

そんなことをみうらじゅんさんは教えてくれました。